書店探訪_Phuong Nam書店 Crescent Mall店

考えていること

「買いたいものがあるけど見つけられない時は、とりあえず本屋さんに行くといいよ」

それが、私が初めてベトナムの本屋さんを人から紹介された時の説明でした。

 

ある時、会社の親しい従業員とその家族で集まって、マンションにあるプール脇のバーベキュー広場で遊ぼうという企画がありました。

小さい子供もたくさん来るので遊びやすいように水鉄砲を準備しようということになりましたが、おもちゃ屋さんを数軒巡ってみても見つけることが出来ませんでした。

そこで冒頭の触れ込みを思い出し、まさかな、と思いながらも書店へと行ってみると、果たして水鉄砲が売られており無事に購入できたという、冗談みたいなことがありました。

困ったら、とりあえず本屋さんに行ってみる、というのはあながち嘘ではないようです。

 

今回は、そんなベトナムの本屋さんを紹介してみたいと思います。

 

ベトナムの本屋さんでは実際なにが売られているのか

 

今回紹介するのは、ホーチミン市7区にあるCrescent Mall というショッピングモールに入っているPhuong Nam(フーン・ナム)書店です。

 

入口は、このような見た目です。

どんなものが売られているか、順に見てみましょう。

売り場その1:本

 

本屋さんなので、やっぱり本が一番たくさん売られています。

入口すぐのところに、人気書籍がランキング順で並べられていました。

ハロウィーンが終わって、クリスマスの飾りが出始めた頃でした。

 

本は平置きされているのも多いですが、互い違いに置いてみたりと、見せ方に少し工夫があるようです。

 

 

 

ハリーポッターの本が集められていました。どうやら一押しコーナーらしく、書店スタッフのコメントも添えらえていました。

せっかくのポップなので、見せ方にもう一工夫あればもっと良くなるのになぁと思いますが、ここにどれだけエネルギーをつぎ込むかは国によっての温度差もありそうですね。

 

 

子供向けの本も種類が豊富に置かれていました。

やはり子供が手にとって自由に見るためか、所々乱れているところも。

 

 

 

椅子に座って読む人もいれば、床に座り込んで読む人も。

この辺りの自由さはベトナムの本領発揮、という気がします。

 

 

 

 

日本の漫画がとても人気があり、NARUTOやコナン、ドラえもん、ワンピースなどが特に人気のようです。もちろん全てベトナム語に翻訳されていますので、ベトナム語の勉強をしたい日本人にも需要はあると私は思うのですが、どうでしょうか。

 

 

日本アニメイラストカバーの本もたくさんありました。

どんな内容でどんな風に翻訳されているのか気になりますが、スラスラと読めるほどの語学力がないので分かりません。歯痒い。こういう時にベトナム語の学習モチベーションが上がります。もっと勉強しなければ。

 

 

 

心なしか、綺麗なカバーデザインの本が多いような気がします。これがエキゾチックという感覚なのかな〜と。

個性的なデザインも多くて、ついつい手にとって見てしまいます。

 

 

売り場その2:文房具

 

 

このあたりは日本の書店ともちょっと似ているところがありますね。

文具類も日本製のものが多くみられました。

もうすぐ年末ということもあり、カレンダーもたくさん置いてありました。

 

ポストカードやメッセージカードなんかも、豊富にありました。

 

売り場その3:CD・DVD

 

 

一角に少しあるだけなので、種類は豊富とは言えなさそうです。

厳選して置いているということなのかもしれませんが、あまり人は集まっていないので売れ筋ではないのかな?

 

 

売り場その4:雑貨、ラッピング材

 

 

結構なスペースを使って雑貨やラッピング材が売られています。

ラッピング材は特に種類が豊富です。ベトナムではお店で「贈り物なのでギフト用ラッピングをお願いします」と言っても断られることがしばしば。

きっとみんな、こういうところでラッピング材を買っているんですね。

可愛いデザインの紙袋もたくさん売っていました。

 

 

売り場その5:おもちゃ

 

 

 

ここも結構なスペースを使って、おもちゃが売られていました。

水鉄砲も、今でもちゃんと売られていました。定番商品なのかも知れません。

この光景は、日本の書店ではちょっと見られないのではないでしょうか。

 

 

売り場その6:季節の飾り物

 

 

ハロウィンが終わったので、クリスマスに向けたグッズがたくさん売られていました。

クリスマスツリーや、部屋飾りもたくさんあり、見ていて楽しいです。

これも、日本ではちょっと見ない光景のように思います。

 

 

まとめ

 

ベトナムの本屋さん、いかがでしょう。日本との違いを感じてもらえたでしょうか。

結論として、ベトナムの本屋さんは次のように表現できそうです。

 

本屋さんは本を売っているところ、という概念を打ち破る商品ラインナップ

商店街のようなアットホーム感のある「よろず屋」

 

なんでもある、というと言い過ぎですが、本だけでなく幅広い雑貨や季節のものもあり歩いて見ているだけでも楽しい、そんなお店でした。

また違う趣向のお店を見つけたら、改めて紹介してみたいと思います。

 

<2019/11/24 追記>

後日談がありました。

買い物に出ている時に、ベトナム人の友人からメッセージが来ました。

買い物ついでに、一緒に買ってきて欲しい物があるのでお願いしたい、という事でした。

何かと尋ねると画像が届きました。

 

 

グルーガンというやつです。日本なら百円ショップやホームセンターあたりを探す事になるかなと思いますが、ベトナムだとどこに行けば買えるか、ちょっと思い当たらなかったので友人に尋ねました。

 

「これ、どこで買えるの?(Mua được cái này ở đâu vậy em ơi)」

 

「本屋さん(ở nhà sách nha)」

 

「え、本屋さんにこれ売ってるの?(Hả,nhà sách bán cái này à ?)」

 

「多分あると思うよ。(Em nghĩ chắc là có)」

 

そんなやり取りをして、半信半疑で本屋さん(今回の記事で紹介した本屋さんです)に行ってみると、果たして売られていました。

 

 

買いたいものがあるけどどこで買えるか分からないときはとりあえず本屋さんに、というのは、やはり本当だなと改めて思わされる出来事でした。

 

 

 

 

以上です。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。