「今までの半分の時間で読む」を継続して分かったこと

考えていること

 

以前に、読書の際のインプットを従来の半分の時間で行えるようにする、という取組みについて紹介をしました。

具体的な取り組みとしては、次のような読書の下準備の内容でした。

 

本の全体把握:従来5分のところを2分半に短縮

キーワード抽出:従来5分のところを2分半に短縮

質問を作る:従来3分、これは重要なので時間据え置き

 

その後、約3週間継続した結果をお伝えしたいと思います。

 

「今までの半分の時間でインプット」を続けた結果

3週間ほど継続した結果、

より短時間で本のエッセンスを抽出することが出来るようになりました。

 

自画自賛のようでやや気おくれしますが、読書の学校での最終実践日に選んだ書籍「ZERO TO ONE」で、以前よりも早く本の概要と要点を抽出できるようになったとはっきり実感がありました。時間内で、しっかりインプットが出来たのです。
※ZERO TO ONEの記事はこちら

今回の自分自身の経験からの結論として、こういうことが言えそうです。

 

・時間を意識して実践回数を重ねることで、本の内容を読み取る力を上げることが出来る

・最初は「ぜったい無理」と思うような状態からでも、継続することで出来る様になる

 

「ZERO TO ONE」は内容的にも結構難しめで、藤原和博さんも「少し読みにくいところがある」と評していたこともあり、読書の学校での最終課題的な扱いで選んだという背景がありました。

そういうこともあって、読む前からかなり警戒していたのですが、思っていたよりもスムースに全体像を頭に入れることができました。

これが出来るようになるまでの経緯を振り返っても、時間を意識していたこと以外はこれといって特に何もないので、ただ単純に「慣れた」だけだと思います。
慣れる、ということについての人間の能力は大したものだと改めて感じました。

繰り返すことで読み取る力はUPするものであると実感できたことは、自分にとっても大きな気付きであり、「やったー、出来た!」という大きな喜びでもありました。

 

短時間で本の内容を読み取る力が上がると何がいいのか

世の中には速読術としての技術がいろいろとありますが、人それぞれの読書の楽しみ方がありますから、早く読むことが絶対的に良いのかというとこれはそうではないと思います。

では短時間で本の内容を読み取る力がつくと、何がいいのか。
私は、次のような利点があるのではないかなと考えています。

 

・隙間時間を使って読書をすることが出来る
・本に書いてあることを俯瞰的に感じることが出来、全体としての理解度が上がる
・集中力がUPする
・情報編集力がUPする
・「忙しいから仕方ない」という自分への言い訳をせずに読書を楽しめる

 

先の繰り返しになりますが、読書の楽しみ方は人それぞれです。
短い時間で読めばいいというものではないし、本によってはゆっくりじっくり読んで、本の世界にどっぷりと浸かりたいときもありますよね。

けれど、多くの人の悩みとして、「日常の中で本を出来るだけ読みたいのだけれど、なかなか時間が取れなくて・・・」というのも、よくあることだと思います。かつて、私自身もそうでしたから。

短時間で内容を読み取る力が多少ついた今、そうは思っていません。
これは、いったい何が変わったのでしょうか。

読書に充てる時間の優先順位が上がっているのは間違いないですが、もっとも大きく変わったのは、おそらく本へのアプローチの方法なんだと思います。

具体的にはこういうことです。

 

・本を読む前に、「この本にはどういうことが書いてあるかな?」と意識的に考えるようになった

・本を読む前に、「この本から、自分は何を得たいと思っているのだろう」と考え、書き出すようになった

・本を読むとき、自分が得たいものを優先して読みに行くようになった

・本を読んだ後、自分が何を気づいたのかを考え、書き出すようになった
それを実践会やブログ、ツイッターで現実世界へのアウトプットとして表現するようになった

・本を読んだ後、自分の生活に具体的なアクションとして気づいた内容を取り込むようになった
例えば、プレイワークの例、読書友だちとの共有

 

つまり、「読めるときに読む、とりあえず最初のページから読む」というスタイルから、「その本から何を学びたいかを意識して能動的に本を読み、更に読んで得たことを自分の生活へ取り込んでいく」というスタイルに変わったと言えます。
これが今回読書の学校から学べたことだと思っています。

 

読書の学校から得たもの

最後に、3カ月の読書の学校から私が得られたことについて、整理しておこうと思います。

 

得たもの・一つ目

今までと違う、「新しい読書スタイル」という選択肢

今までの読み方(最初から順番に最後のページまで読む)というのがダメだとは思っていません。
そうやって読むことの良さもあるはずだし、小説なんかはそうじゃないと楽しめませんよね。
ただ今までは、その読み方しか知らなかった。
今回の学校を通じて、違う本へのアプローチの方法を知り、それを選ぶという選択肢の幅が広がりました。

 

得たもの・二つ目

「継続すれば出来るようになる」という成功体験

読書の学校が始まった直後に感じた、「こんな短い時間で本当に読めるのか?」という絶望感から「知らない間に出来ていた」という体験、そして2回目の、更にその半分の時間で、という体験。
わずか3カ月の間に、2回もこの体験を出来たことは自分自身にとってこの先大きな意味を持つのではないかなと思っています。それほどにインパクトがある体験でした。

 

得たもの・三つ目

いっしょに共感しあえる読書友だち

 

この3カ月は、コミュニティの持つ影響力というものを肌で感じることが出来た3カ月でした。
毎朝4時に起床して、4時半から5時の実践会に毎日参加するということを継続してこれたのは、間違いなく読書友だちがいたからです。一人では、まず続かなかったでしょう。

自分ひとりでは出来ない、けれど、気持ちを共有できる仲間となら不思議とそれが出来るようになる。一人だけ嬉しいんじゃない、いっしょに喜べる仲間がいるというのは、本当に素晴らしいことだと感じました。
同じ思いを共有できる仲間が出来たことは、大きな喜びでした。

 

読書の学校は、こんな風にして私の人生に新しい彩りを添えてくれました。

今、主に読んでいる本はビジネス書やハウツー本なのですが、読書のアプローチが変わったことで小説も並行して楽しめる気持ちの余裕があります。
また、複数の本を並行して読むことについて、抵抗感がなくなっています。

私自身が自分で決めた「2022年1月までに300冊の読書をする」という目標までは遥かな道のりですが、今は「出来るんじゃないかな」という気がしていますし、その道中に起こるであろう自分自身の変化もとても楽しみに感じています。

これからも継続して読書から得た気付きや実践内容をブログにアップしていきますので、末永くお付き合い頂けると幸いです。

 

 

以上です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。