読書のアウトプットをどの様にやっていけば良いか、ヒントが欲しかったのでこの本を手に取りました。すぐに実践できることが具体的に書いてあるので、本をどの様にインプットして、どうアウトプットするのが良いかイメージしたい人にお勧めしたい本です。
著者の齋藤さんの文章もとても優しくて、読みやすいです。
本の要約(一言アウトプット)
どんな本をどう読めば、どんなスキルが身につくか。良いアウトプット循環を作るためのアウトプット方法について具体的に説明されています。
質問1 本の読み方としてお勧めの方法は、どんな読み方ですか
- 本は読んだら人に伝える前提で読む
読んで自分の中で「へえ」と思うだけで終わらせない。人に伝えることによる復習効果で記憶に定着させる
- 「2割読み」で飛ばし読みする
- 順番通りに読まない
- 1テーマで5冊読む
3冊で「ちょっと詳しい」レベル、5冊で「けっこう詳しい」レベルに達する
- 線を引きながら読む
本を読書ノート化するつもりで、どんどん書き込む。
3色ボールペンを使って色分けして線を引くのもお勧め。
赤色:客観的に、非常に大事だと思うところ
青色:客観的に、まぁ大事だなと思うところ
緑色:主観的に、おもしろいと感じたところ
- 読書メモを作る
簡単なコメントと共に、自分が読んだ本をリスト化する。自分の読書記録になるし、SNSやブログ発信するときの読書ネタとしても活用できる。また、リストが充実するについて「もっと色んな本を読もう」という気持ちになる。
- 読書友だちを作る
読んだ本を伝えることができる友達。伝えることで復習効果(記憶に残る)があるし、友だちとの読書談義の中で、十人十色の価値観に触れることで視野が広がる。友だちの読んだ本から自分も読みたくなる本が出てくる。
質問2 短く正確に伝えるにはどうすれば良いですか
本を買ったら、カフェなどですぐに読む。このときの読み方は熟読ではなくて、大まかな内容を把握するだけで、本格的に読むための下準備としての読み方。これを「本をさばく」という。
20分のさばき読み
1冊さばくのに、長い時間をかけない。20分と限定するのがポイント。これができる様になると、要点を掴む力がつく。
具体的なやり方
- 目次と「はじめに」に目を通す
- 要点だなと目星をつけたところをざっと読む
- パラパラ読みで「つまみ読み」する
- 要約して人に伝える(1分程度)
これによって要点を掴んで、要約した内容を人に伝えることができる。特に4番目の人に伝えることが重要で、これがなければ「さばき読み」が完結したとは言えない。
質問3 文章力をつけるにはどうしたら良いですか
- 本のタイトルを研究して見出しに学ぶ
- 著名なコピーライターの文章を読む
- 語彙力をつける(読書で読む訓練をする)
- いい文章を書き写す
本からの気付き
20分のさばき読みについて、現在自分が実践していることではあったのだけれど、改めてこのやり方の意味を再認識することができました。
20分のさばき読みを実践することで、インプットのスピードが上がるだけでなく、要点を把握して自分の中で整理することの訓練になり、読書だけに限らず色々な場面で生かせる能力だと思います。
ぜひ、今後も意識して続けていきたいと思います。
余談ですが、著者は本当に本が好きなんだなと感じる一文がありました。
(引用ここから)
本屋さんには「”本の森”を散歩する」ことにも似た楽しみがあります。棚から棚へと歩を進め、本たちの背表紙を眺めているだけで、いろんな出会いがあって、心が沸き立つのです。
(引用ここまで)
本屋さんを「本の森」という様な表現のしかたがあると知り、驚きました。でも、確かにそうです。大きな本屋さんで、大きな本棚にいっぱい並んだ本に囲まれていると、森の中にいる様です。こんな風に本のことを好きになれるのって、いいなぁと思います。
「今すぐやってみよう」のコーナーで、「書店を友達との待ち合わせの場にしましょう」ともありました。本屋さんをこんな風に見ることができたら、本屋さんでの待ち合わせもきっと楽しいものになりそうですね。
以上です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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