本の要約(一言アウトプット)
ビジネスにおいてロジカルシンキングの重要性が言われることが多いが、実際にはロジカルシンキングだけではビジネスはうまくいかない。
感情や勘といった右脳を働かせることで、より効率的にビジネスを進め、成果を上げることが出来るようになる。
本書は、右脳と左脳の使い分けについて書かれている本です。
質問1 なぜロジカルシンキングだけではダメなのですか
一言でいうと、「人はロジックでは動かず、感情で動くもの」だから。
たとえどれだけ完璧なロジックフローで裏打ちされた提案でも、納得や共感を伴う「腹落ち」が無ければ、人は相手の提案を受け入れることは出来ない。
質問2 右脳と左脳はどのように使い分けるのですか
まず、仕事は次のように3つのステージで表現することができる。
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- インプットのステージ
- 検証・分析のステージ
- アウトプットのステージ
それぞれのステージで、どちらの脳を使うのかを分ける。
1:インプットのステージ:
右脳を使って、「観察する」、「感じ取る」、「勘を働かせる」ようにしてインプットを行う
2:検証・分析のステージ
インプット内容に対して左脳を使ったロジカルチェックを行い、直感的なインプット事項に論理的な肉付けを行う
3:アウトプット
論理的に裏付けされた内容を、相手にとって受け止めやすい形となるように右脳を使って「納得感」や「共感」が得られるアウトプットに変換する
それぞれの段階に合わせて、右脳→左脳→右脳とキャッチボールのように使い分けるのがポイント。
質問3 右脳力を鍛えるにはどうすればいいですか
普段の日常生活の様々な場面で「観察する」、「感じ取る」、「勘を働かせる」ことを意識して行うこと。
同じ事象を見ても、自分と他人とでは感じ方が違う、すなわち「自分のレンズ」と「他人のレンズ」では、見えるものも感じることも違うということを意識した上で、相手は今どのように見ているのか、何を感じているのかという他者視点を養うことが、右脳力を鍛えることにつながる。
本から得た気付き
右脳、左脳とは、それぞれどのようなものか、何となくわかっているようで分からなかったので今回の本を読んでみました。
読んだ結果として、次のように理解しました。
右脳力とは、人の感情や心の動きを読み取る力
左脳力とは、数字や事実からのロジックを読み解く力
新しいプロジェクトを立ち上げたいとき、論理的には全く問題ないはずなのに、なぜか反対されてしまう、ということは過去にも何度もありました。
改めて思い返せば、「相手はどういう点において反対だと思っているのか、なぜやりたくないと思うのか」というポイントについて追及が足りていなかったと感じます。納得感、共感を得るためのアプローチがビジネスにおいても必要であるというのは、これまでの経験からも良く分かるものでした。
実践すること
自分と相手の意見が合わないときや、相手が自分の意見に対して反発の態度を示したとき、ひとまず自分の感情は一旦横に置いて、相手の心に寄り添う気持ちを忘れない様にし、なぜ相手がそのように思うのかを今まで以上に意識してコミュニケーションを取れるように努めます。
以上です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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