かんぱいって、嬉しいことがあった時にするものなのに
どうして失敗してかんぱいなの?
新聞の読書感想文の欄で、一人の小学生の子がそんな出だしから紹介していたのがこの本でした。
大人だって失敗したくない人はたくさんいる
子供だったら、尚更。
失敗することを恐れないで!というメッセージを発信するのはとても簡単なのだけれど、ちゃんと相手が受け止めることができる形で発信するのは簡単ではありません。
この本は、そんなメッセージを小さい子供が受け止めやすいように、優しい絵と物語で表現されている児童文学書です。
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私は今まで、いっぱい失敗してきた自負があります。自慢することでもないですが、それはもう、しくじり先生として登壇できるぐらいの域に達しているのじゃないかしら、と思うほどです。
けれど今の私にとっては、失敗していない状態が長く続くことの方が不安です。
なぜなら、失敗しないっていうことは新しいことに何も挑戦していないっていうことと同じ意味だと思っているから。
新しいことに何も挑戦せず自分ができる範囲でできることだけをやってたら、そこでもう自分の成長は止まってしまう。
人は新しいことをやろうとすれば、必ず失敗する
そして人は失敗から学ぶことで、成長することができる
いつか読んだ本田宗一郎さんの言葉は、今もずっと心に残っています。
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子供を見ていると、やっぱり失敗したくない様です。
いっぱい失敗して、そこからたくさん学ぶことができたと思っている私からは、たくさん伝えたい思いがあります。
ある瞬間だけを切り取ったら失敗はよくないことのように見えるかもしれないけれど、失敗からちゃんと学ぶことができたなら、その失敗は人を大きく成長させてくれる。
長い目で見れば、失敗することは決してわるいことじゃない。
だから失敗することを怖がらなくていい。(命に関わるような失敗は別だけど)
それに失敗しても、あなたのことを守る人がいるから、いいところだけじゃなく、かっこ悪いところも全部含めてあなたのことを大切に思う人がいるから
だから安心して失敗していいんだよ。
親として、そんなメッセージを子供に伝えたいのですが、
上手く言葉にできないときは本から代弁してもらうのもいいのかもしれません。
失敗に乾杯、とてもいい言葉ですね。
以上です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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